2014年10月27日月曜日

東京での特別カウンセリング~最後まで自分らしく

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先週の木曜日から、東京へ行っていました。


実は、お見舞いとカウンセリングを兼ねて、東京の、とある緩和ケア施設へと訪問しました。


ご存知の方も多いとは思いますが、緩和ケア施設は、最近では、病院に隣接して、設けられている

ところもあり、訪問した、緩和ケア施設も、病院内にありました。

病気の末期の方が、主に入られているところで、今回は、新月の24日に訪問しました。


病気による、痛みをモルヒネを使い痛みを緩和し、治療以外の、普通に生活出来る環境を整えて

くれるところですが、看護師さんは、若い人が多いのにびっくりしました。

なぜならば、施設で亡くなる人も多くいます。当日の新月の日にも、同じフロアで、この世を

さられた患者さんを目にしましたから…。(新月・満月は、人の生命が終わる事が多くあります。)


しかし、それに目を向けたのでは無く、その施設のあり方や、看護師さん達の患者さんへの接し方

にえらく感動しました。(笑)  (仕事とはいえ、多くの最後となる人を、看取ることになる所です。)


正直、そう長くはない生命に対する接し方が、本当に普通に、そして、優しさと愛を持って接して

いて、患者さんへ安心感を与える努力をしていました。(見習うべきところです。)



そして私も、カウンセラーとして、その人の、心のケアを心がけ、話を聞き、そして、あと少しの

命を、もう少し、気持ちを強くし、不安を少なくし、最後まで頑張れるように、声かけをし、励まして

きました。(苦笑)

最後の最後まで、自分らしく生きること、そして、最後まで、希望を持っていて欲しいとの願いです。


本人は、今までのつらい治療から解放された、苦痛のない生活をしていて、穏やかな表情です。

しかし、一人の時間が不安なのでしょう。娘さんが、寝泊りしていて、誰か一緒にいないとすぐに

泣き出してしまうようで、心の不安を隠せなくなっているようでした。



そんな中で、巡回の先生方の前でも、冗談を言いながら、私は、患者さんを笑わせることに徹し

元気づける言葉がけを意識し、笑える心安らげる話に集中して、話しかけをして来ました。


しかし、意識はしっかりしていましたが、言葉では言い表すことは、なかったのですが、もう少しし

か、生きられないのを知っているのでしょうか…。

それすらも、分からない感覚になっているのでしょうか…。

何も言わないけれど、不安を抱えているのが、伝わって来る、感じではありました。



しかし、私との別れ際の時には、「まだまだ頑張って生きるから!」という言葉を頂きました。

私の、言葉かけが、少しでも、不安を取り除き、自分らしく最後まで、強い気持ちで、頑張って

もらえることが、一番の私の願いでもあります。


私自身も、訪問前から、大きなプレッシャーがかかり、左手首の強い痛みを感じて来ました。


しかし、ひと時でも、強い気持ちで、これからを生きる気持ちを持ってもらえたのではとの思いで

お互い笑顔で、「またね!」という挨拶ができたことは、私自身の力にもなりました。


病気を抱えている人は、どんな人でも、不安を抱えているものです。しかし、その不安をどのように

克服し、意識的に、排除できるかは、本人の意識の持ちようでしか、出来ないのです。


しかし、一人では、不安な気持ちは、なかなか排除できないものでもあります。

そのための、ひとつの助言が出来ればと、いつも私は思っています。

それは、自分の経験から得た心の持ちようを表現するだけのことですが、それで、少しでも心が

落ち着きを取り戻して頂けるならばと、私なりの言葉がけをしています。


今回は、年末を過ごせるか…そんな主治医からのお話が、ご家族には、あったようです。

しかし、私は、せめて、お正月を越せる元気を持って欲しいと願っています。


生死の問題は、人ごとではありません。(病気を抱えている人には、特に身近な意識です。)


でも、死は恐ることではないことを、意識的に理解して頂ければ、不安な気持ちが、和らぐのでは

ないでしょうか…。そんな、言葉がけの努力をしています。


         ~ 私は、そんな、私なりのカウンセリングを、続けていこうと思っています。




                    





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