人間の一生を考えると、なぜか面白い事に気づきました。
10代の頃は一生懸命覚えることに専念して、自分の知識をたくさん蓄える時期で、さらに自己が
確立されつつも、まだまだいろいろなものを見比べたり出来ない時期。
10代後半は、何か、もやもやすることが多くなる時期で、いろいろなものに反発しながら、
粋がってみたくなる時期で、自分の考えが、「すべて!」みたいに、ちょっと背伸びをしたい時期。
20代になって来ると、自己主張が、強くされるようになり、ちょっぴり反抗しつつも、大人という
自覚に目ざめる時期で、大人の責任の重さを感じ始め、それでも、まだまだいろいろなものを感じ
ながらも、たくさんの事を覚えて行く時期。
30代になると、少し周りの状況が見えて来て、自分の立場と、他人の立場の違いを見極められ
てくるようになり、人間として、さも充実した考えを持てるようになりながらも、まだ自分の失敗を
許せない時期で、それでも、人との関わりを大切に、考えられる時期。
40代になると少し、これから先の人生を考えながらも、まだまだ行ける感覚と、少し、人の痛みや
悲しみを分かる余裕が出てくる。仕事にも一番冴えわたる時期で、さらに人間としての勉強を
自分を通して自然と身につけられる時期で、一番充実している時期。
50代になると一番油がのった魚のように、鮮度は落ちるけれど味が出て来て、大きな器が
出来上がりつつあり、何でも丸く包める感覚になる。この頃になると、今までの自分の歩んできた
人生を振り返りながらも、まだこれから、という気持ちも持ちながら、頑張れる時期。
60代になると、少し老いを感じながら、少しずつ子供の感覚に戻って行くように、拗ねてみたり
短気を起こしてみたりと、自分の感情が、落ち着かない感じになるよう。
それでも、気持ち的にはまだまだ若いものには、負けないという、強い気持ちが湧くことがるよう。
70代になると自分の事よりも、周りの幸せに心が動かされつつも、第2の幸せを考える時期に
なるよう。それでもまだ、これからの時代を考えられない時期のよう。
80代になると、身体が思うように動かせないけれど、精神的には充実感もあり、それでも少し
子供のような行動や気持ちが、よみがえる時期のよう。
人間は、おぎゃぁ~と生まれてから、子供の時期を経て、また子供に帰っていくと言います。
それは本当の事のようです。
皆、死にゆく時も、生まれた時と同じ気持ちになり、無に帰っていくのではないでしょうか・・・。
それならば、自分の人生を豊かなものにしながらも、心の余裕を勝ち取り、生まれたままの
状態になる自分も容認して、その時代ごとに、今、できることをしていけたらいいですよね。
その時代、その時代を大切に、しっかりと自覚しながら、自分を高める努力をしながらも
毎日を充実したものにしながら、過ごせたらいいですよね!
同じ人間として生まれてきても、皆それぞれの個性を持って生まれてきたのですから!
* ~人間がまた無に帰る時まで!
*
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