2011年9月24日土曜日

認知症と向き合う~介護

介護の心得

これは方程式があるわけでもないし、人と人の心の問題だと思うのです。

誰でも両親やおじいちやんおばあちゃんを介護していくことになると思うのですが・・・。

もちろん介護するこちら側が元気ならば、イライラさせられることばかりだと思います。

しかし、介護していく側の心構え1つで気持ち的に楽になると思うのです。



たとえば・・・。

認知症になった母親を介護していく場合、まず考えることは、あんなに気丈だった母親がこんなにも

変わって行ってしまうのかと、必ず思うことがあると思うのです。

その時に向き合う気持ちとしては、認知症も病気なのだと、介護していくこちら側が思わなければ

とても悲しく感じたり淋しく感じたりするのです。


認知症の症状が出始めるころは、まだ正気に戻ることが多く、普通に会話をすることができるので

すが、だんだん進行していくと、昔の事ばかり話したり、話の内容をリピートして同じことばかり言っ

ているので、聞いて答えるこちら側はとても嫌になって来るのです。


しかしそこは考えよう、昔の楽しい話ならば同じことを数十回繰り返して言い出しても、こちら側に

罵倒したり怒鳴りつけられるよりはましと考えて、こちら側も同じ返事で『うん!そうだね!楽しい

思い出だよね!』と言い続けてあげればいいのです。


中には怒った事がなかった母親が認知症になった途端、娘を怒鳴り散らしたりする例もあります。

そんなことが起こった場合は楽しかった思い出を思い出させることがいいのです。


怒りだしたら、こちら側が他の話にすり替えるように、『あの時は・・・・こんなことがあって楽しかった

よね!』というように、楽しかった思い出を思い出すように誘導尋問的にしたらよいと思うのです。

必ず1つや2つぐらいは楽しかった思い出があるはずですから・・・。



奇怪な行動もするようになります。しかしこちらが怒ったりしないこと、意識的に動いて奇怪な行動

をしているのではないと思うので、『また!こんなことして!(笑)』と笑って言える気持ちを持つことが

大事なのだと思うのです。

こちらが、すぐに目くじらをたてるのではなく、病気から来る行動とあきらめる気持ちを持つことが

できれば、こちらの気持ちも穏やかになって行くと思うのです。



そして認知症になった人はとても淋しがり屋だと思うのです。

介護していく方は世話に追われ忙しく動いていても、それを理解することは不可能に近いのですから

そこは少し手が空いた時には出来るだけ近くに一緒にいてあげて、何でもいいので話をしてあげる

ことが良いと思うのです。1人で喋らせておいて、相槌を打つだけで良いのです。

こちらが相手は病気なんだからと思う気持ちになれれば、優しく接することができると思うのです。


これが、義理の両親ならばこちら側の考えを『私もいつか・・・こんな風になる日が来るのかも・・・。』

といつも心に思えるようになっていると、きっと優しく接することができるはずです。


自分が元気なうちはなかなかそのように思う気持ちがおきないと思いますが・・・こちらが少し大人に

なって行かなければ、介護は辛い、しんどいだけのものになって行ってしまうと思うのです。


いつかは皆、老いていくのですから・・・。同じ道をたどると考えれば、きっと優しくなれるはず・・・。

介護に法則は無いけれど、辛いしんどい介護と嘆く前に、心構えを少し変えれば、きっと気持ちに

余裕が生まれ優しく接することができるのではないでしょうか?



どうせ介護していくなら頑張り過ぎない、少しの優しさで包む気持ちを持ちたいものですよね。

そのことが、いつかきっとあなたにもそのまま返って来る時が、訪れると思うのです。







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