2015年8月11日火曜日

認知症患者と家族のあり方~繰り返す言葉も心の繋がり

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新月前、とても身体がだるく、感じられるこの時期ですね。

暑さもあり、そろそろ少しペースを落とすと良い時期です。(新月前は、睡魔に襲われやすいので)



先月、東京から転院を済ませた、認知症の寝たきりの母ですが、もう早いもので、1か月になります


介護される母は、環境(病院が変わり)少し、興奮状態から(2~3日。1週間はかかる。)安定を

して来ました。

認知症、うつ病で、ほとんど、普通の会話ができない状態で、寝たきり、それでも、東京の病院で

は、毎日リハビリ室に行き、手だけの運動をしていましたが、今回の大阪の病院は、無理に

リハビリはさせない意向で、ただ、まだ口から少し食べる事が出来る母は、1日のうちの1回だけ、

リハビリを兼ねて、おやつを口にします。(自分で食べる事が少しだけ出来るため。)


家族としては、もっと口から食べて欲しいと言うのが、本音でした。(苦笑)

しかし、その食事が、熱を出す事に繋がるとは、思いもよらず、先日看護婦長さんから、無理に

食べさせない方が良いとのお話をされました。


年齢が高齢になると、食事が上手く食道を通らず、肺や気管に、微量ながら入り込むことがあり

それがきっかけで、微熱や高熱に繋がることがあるそうです。

こういったことは、家族は、言われなければ分かりません。

口から食べた方が、元気になるとばかり思っているからで、そんな知識もないからです。



さて、認知症の母の状態は、東京にいた時とは、打って変わって、よくおしゃべりをするようになり

私がびっくりしています。(苦笑)

東京では、喋れず、あまり会話が成り立たなかった状態から、今は、母から言葉をかけてくれます

ただ、何をしゃべっているのか、聞き取りづらいこともしばしば、しかし、一生懸命意思を伝えようと

しているので、繰り返すことが多いのです。


しかし、意識がどこまではっきりしているかは、分かりませんが、私が、娘であることは、分からず

だれか、とても、一緒にいて嬉しい人、という認識のようです。(苦笑)(娘の名前も分からず。)


大阪に来て、言葉の反復練習をさせたいたら、少しずつしゃべろうとする意識が出てきたようです。

最近では、毎日(病院)に来て!とわがままを言うようになっています。(苦笑)

ちょっとでも、席を立とうとすると、そこに座っていて!と言い出します。

また、帰る素振りをすると、もう帰るの?と何度も訪ねてきます。

自分が眠たい時も、眠たい...と言いながら、そこに居て!と言い張り、薄目を開けて、居るかを

確認する始末。(笑)

最後は、帰っちゃダメ!とだだをこねて、私を困らせます。(苦笑)


完全に、親を見ている感覚ではなく、子供と接している感覚になります。




今は、とにかく暑い大阪、毎日は、こちらの身体が持ちません。(笑)


それでも、仕事の道具を持ち込み、病室で仕事をすることもしばしば。。。(ipad mini3持参)

2日に1日度ないし、3日に1度は、病院に行っていますが。。。(笑)

毎日来て欲しい...には、プレッシャーを感じます。


しかし、食事が口から出来ない(食べたくない事が多い)母は、点滴栄養だけで、もっている状態

なので、一緒にいられる時間は、そう長く無いかもしれません。


出来るだけ、寂しくないようにと、東京から転院させたのは、決して間違いではなかったと確信が

持てるようになってきました。(たとえ、わがままを言われても。)


周りの(4人部屋)の他の3人は、しやべれず寝たままの状態で、3人の家族の方ともお話をすると

しやべれる母が、うらやましいとおっしゃいます。

ただ。3人の方にも声かけをするのですが、ちゃんと反応を見せているので、分かって話を聞いて

いるようです。(しやべれないだけ。意識はあるように思います。)


ここで、大事なことは、しゃべれない人にも、ちゃんとたくさんの話しかけをしてあげた方が良いと

いうことです。(たとえ寝たきり、目をあまり開けない状態でもです。)

本人は、喋れなくても、聞き取ることはできているはずです。



認知症や寝たきりの介護は、家族にとっても重労働です。(精神的負担も大きい。)

しかし、介護する側が倒れてしまっては、仕方ありません。

わがままを少し放置しながらも、無理のない介護を続けながら、あと少しの時間を有意義に過ごし

たいと願い、繰り返す(認知症の人は、とにかく同じことをくり返し言います。)言葉に、こちらは

子供と接している気持ちで、穏やかに過ごしたいと日々思っています。



もし、あなたが認知症の家族を負担に思っているならば、誰でもが通る道かもしれないと、

少し、気持ちを切り替えて、繰り返す言葉を嫌がらず、何度も同じことを言ってあげてみてください。

少し、面倒な言葉がけも、決して無駄にはなりません。


そこから、心と心の本当の繋がりを持つことが出来ると思うからです。

認知症になってしまうのは、本人の意図するところではないはずです。

そして、認知症患者本人が、一番つらく、寂しい思いをしているはずなのですから!

そして、この世で築いた(繋がった) 親子の縁を、大事にして欲しいと思います。

それがもし、血が繋がっていなかったとしてもです。



書き出すと止まらなくなってしまい、すみません。

長文、読んで頂き、ありがとうございました。









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