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認知症の人は、過去は、とてもよく覚えています。
しかし、今見たことや、今、聞いたことは、すぐに忘れてしまいます。
認知症の人のごく少数に、頭の中の何らかの回線が、生まれる前の意識と、繋がっている
のではないかと思われる時があります。
これは、人間として生まれて来てから、その前世の記憶は、忘れてしまって行き、覚えているのは、
生後1年~4年ぐらいで、どんどん前世の記憶が薄れて来ます。
しかし、年を取ると、子供に戻っていく傾向があり、特に認知症の人は、今言ったことは、忘れても
過去の昔のことは、よく覚えているのが特徴だからです。
私の認知症の母も、昔のことは、とてもよく覚えています。
特に、自分が好きだった踊りのことや、楽しかった事を、話題に出すと、覚えているのか、とてもよく
反応し、笑を浮かべます。また好きだった音楽を聞くと、心地よいのか、すぐに眠ってしまいます。
特に、最近、気がついたことは、誰かが見えるみたいで(本来は見えない住人)、私が行くと
ドアのところに、誰か居るよ。指をさしては、2~3人居るよ、といった仕草をします。
また、私の後ろにも誰か来てるね。という仕草をしては、少し怖そうな表情を浮かべては、苦笑い
して見せたりします。
この現象を、私なりに分析すると、私を守ってくれている人達が、見えるのでしょう。
それは、ひとりではなく、2~3人いる事が分かっています。
脳の働きが、萎縮してしまい起こる病気が認知症ですが、それらは、前世の記憶をほんの少し
呼び出すことに、繋がっているのではないでしょうか?
それは、生まれて来る前の自分に戻っていく、そんなん感覚なのかも知れません。
だから、過去の記憶は、思い出すが、今起きたことは、覚えていられない…(苦笑)
そして、介護をする側は、スキンシップと、会話をする事が大事なことなのです。
認知症の人の表情は、いつも不安を抱えているような顔をしています。
しかし、スキンシップや会話をしていくと、それらは改善してくるようです。
そのことを、介護する側は、よく覚えておくことが必要で、何を話していいのか?では無く、どんな
ことでも、話しかけることで、認知症の人の頭の中は、刺激されて行き、活性化していき、記憶の
先端にたどり着くのでしょう。(それが、昔の事を紐解き思い出す行為です。)
笑わせることも大事で、【笑顔を作ってみて!】と、言ってみるのも良いですが、何か楽しいことを
思い出させて、笑顔にする工夫も、介護側には、必要なことでしょう。
そこから、認知症の人は、安心感を覚えて、本当の笑顔になって行くのです。
認知症を介護する家族の方は、認知症は、病気なのだからという意識を持つことが、大事です。
病気でも、認知症でも同じ、自分がなりたくてなる病気ではありませんから、周りも、温かい接し方
が必要で、認知症の方の態度や言葉に、【反応するのでは無く】、【態度や言葉を受け止める)】
という気持ちが大事なのです。
また、認知症の人を、放っておくのではなく、また、寝てばかりの生活をさせるのではなく、といった
ことの注意点も、介護側の家族は、必要でしょう。
息子が、母親の認知症を受け入れたくない背景には、優しかったとか、綺麗だったとか、賢い母
をずっとイメージとして持っいる方が多いので、認知症になった母親を、受け入れがたいのです。
しかし、認知症を病気と捉えると、怒ることもなくなると思います。
ぜひ、自分が認知症になったら…と考え、認知症の家族を、温かい目で介護して欲しいと思います
早く、認知症の治療も、進むことを願います。
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