2015年2月25日水曜日

認知症と介護する家族のあり方

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認知症の人は、過去は、とてもよく覚えています。

しかし、今見たことや、今、聞いたことは、すぐに忘れてしまいます。


認知症の人のごく少数に、頭の中の何らかの回線が、生まれる前の意識と、繋がっている

のではないかと思われる時があります。


これは、人間として生まれて来てから、その前世の記憶は、忘れてしまって行き、覚えているのは、

生後1年~4年ぐらいで、どんどん前世の記憶が薄れて来ます。

しかし、年を取ると、子供に戻っていく傾向があり、特に認知症の人は、今言ったことは、忘れても

過去の昔のことは、よく覚えているのが特徴だからです。


私の認知症の母も、昔のことは、とてもよく覚えています。

特に、自分が好きだった踊りのことや、楽しかった事を、話題に出すと、覚えているのか、とてもよく

反応し、笑を浮かべます。また好きだった音楽を聞くと、心地よいのか、すぐに眠ってしまいます。


特に、最近、気がついたことは、誰かが見えるみたいで(本来は見えない住人)、私が行くと

ドアのところに、誰か居るよ。指をさしては、2~3人居るよ、といった仕草をします。

また、私の後ろにも誰か来てるね。という仕草をしては、少し怖そうな表情を浮かべては、苦笑い

して見せたりします。


この現象を、私なりに分析すると、私を守ってくれている人達が、見えるのでしょう。

それは、ひとりではなく、2~3人いる事が分かっています。


脳の働きが、萎縮してしまい起こる病気が認知症ですが、それらは、前世の記憶をほんの少し

呼び出すことに、繋がっているのではないでしょうか?

それは、生まれて来る前の自分に戻っていく、そんなん感覚なのかも知れません。

だから、過去の記憶は、思い出すが、今起きたことは、覚えていられない…(苦笑)



そして、介護をする側は、スキンシップと、会話をする事が大事なことなのです。

認知症の人の表情は、いつも不安を抱えているような顔をしています。

しかし、スキンシップや会話をしていくと、それらは改善してくるようです。

そのことを、介護する側は、よく覚えておくことが必要で、何を話していいのか?では無く、どんな

ことでも、話しかけることで、認知症の人の頭の中は、刺激されて行き、活性化していき、記憶の

先端にたどり着くのでしょう。(それが、昔の事を紐解き思い出す行為です。)


笑わせることも大事で、【笑顔を作ってみて!】と、言ってみるのも良いですが、何か楽しいことを

思い出させて、笑顔にする工夫も、介護側には、必要なことでしょう。

そこから、認知症の人は、安心感を覚えて、本当の笑顔になって行くのです。


認知症を介護する家族の方は、認知症は、病気なのだからという意識を持つことが、大事です。

病気でも、認知症でも同じ、自分がなりたくてなる病気ではありませんから、周りも、温かい接し方

が必要で、認知症の方の態度や言葉に、【反応するのでは無く】、【態度や言葉を受け止める)】

という気持ちが大事なのです。

また、認知症の人を、放っておくのではなく、また、寝てばかりの生活をさせるのではなく、といった

ことの注意点も、介護側の家族は、必要でしょう。



息子が、母親の認知症を受け入れたくない背景には、優しかったとか、綺麗だったとか、賢い母

をずっとイメージとして持っいる方が多いので、認知症になった母親を、受け入れがたいのです。

しかし、認知症を病気と捉えると、怒ることもなくなると思います。


ぜひ、自分が認知症になったら…と考え、認知症の家族を、温かい目で介護して欲しいと思います


早く、認知症の治療も、進むことを願います。












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