2015年4月22日水曜日

東京~認知症患者と家族の接し方

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東京から、戻りました。


ご家族のご依頼で、入院されている、認知症の方との、ふれあいの経験をしてきました。

(ご家族の方の、認知症の方に対する接し方の、カウンセリングも兼ねて、お会いしました。)

家族の方が、認知症になってしまった、母親への接し方が、分からないとのことでした。


そこで感じたのは、認知症の方でも、ちゃんと自分の意識があるということ、そして、五感も

ちゃんと働いしていること、ただ、自分では、把握できない病気(認知症)に悩まされて、本来の

自分を確立できないもどかしさも、抱えていること、そんなことが、分かりました。


こちらの、話しかけは、意識的には、判断でき、分かっているようですが、ご自分で、その返答が

出来ない、もどかしい感覚で、上手に受け答えが出来ないだけのようにも、感じました。


それが、脳の何らかの異常が、そのようになってしまうのかとも思います。

私は、医者では、ありませんが、その人の考えることが、手に取るように分かる時があります。

しかし、認知症という病気のため、ご本人の意思が消されてしまう、病気と捉えることも出来ます。


面白いものを見せれば、ちゃんと、声を上げて笑ったり、私が少し眠たそうにしていると、逆に、

【家に帰って寝なさい。】と促されてしまう場面もありました。(聞き取りは難しかったですが。)

(※ 病院に行くと、時折、霊障害的なものが作用して、すごい睡魔に襲われてしまいます。

そのため、無意識に、コクりと頭が、もたれてしまう時があります。それを、見逃さず言いました。)


認知症の方の意識や思考は、ちゃんとあるのです。

ただ、認知症を受け入れる、こちら側の意識が低いと、対等に接してしまい、喧嘩になります。


人間関係でも、同じことが言えるのですが、相手の言葉を信じることが出来るのか?

それによって、その人との、信頼関係は築かれていくのです。


認知症の方を相手にする場合も、その人、本来の意識を、こちら側が、察して信じてあげること。

どんな変な言葉を言っても、受け入れる器が大きいことが望まれるのです。


認知症の方は、どんな人でも、自分が分からなくなると思われがちですが、決してそんなことは

無いと、私は思います。


こちらが、笑って対応すれば、認知症の方も、穏やかな表情をします。

こちらが、心配そうな顔をすれば、認知症の方も、不安そうな顔になります。


穏やかに、相手をして欲しいのだとも、感じます。

認知症で、誰だか判断がつかない状態でも、ちゃんと自分の意識は、もっているのですから。


今回のご依頼は、認知症を抱えたご家族の戸惑いと、接し方でしたが、初めのころは、誰もが

母が認知症になるなんて。。。という不安から、きつい言葉を発しがちです。


しかし、誰もが、なりうる病気でもあります。

もしも、自分が認知症になってしまったら。。。そう考えて、接して欲しいと思います。


今回の訪問は、入院されている認知症の方でしたが、私から目を離すことなく、聞き取りづらい

会話でしたが、一生懸命話しかけてくださいました。


人間の本能である生きる意欲をなくさないように、元気づけてくることで、別れましたが、

元気で長生きして欲しいと、心から思いました。


ご家族の、これからの苦労を考えると、大変ですが、穏やかに、優しく接することが、出来れば

何の問題は、ないと思います。

認知症になってしまった母親を受け入れる、大きな心で、接して欲しいと思います。






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