2012年8月10日金曜日

有終の美~引き際の時

.
連日のオリンピックでの選手の活躍は、目を見張るものが多い中、選手の4年間の汗と涙の

結果なのでしょう。そしてオリンピック期間もそろそろ終わりに近づきましたが・・・


結果が残せた人も、目標以下で終わった人も、それぞれに喝采を送りたいものです。


そして、オリンピック選手生命以外でも同じことが言えるのですが・・・

時として、引き際が肝心と思える時があるものなのです。


オリンピック選手は、メダルを取ると、次のオリンピックへの目標が無くなる人も多く、

次回の出場を考える時期が必ず来るものです。

そんな時は、次のオリンピックまでに気持ちをどう高揚させるかといった問題に阻まれ、なかなか

次への目標に焦点が行かないといった心理的問題がおこります。


周りからの期待も大きいこともあり、何となく次も目指してみようか、という心理になるのでしょう


しかし、そこには、以前のような闘志がわき上がらないまま、何となく進んできた人もいるのでは

ないでしょうか?


そんな時は、本当は、そのあとのことは、すっぱりあきらめた方が良いのだと思うのです。


引き際を考え、次の道を考えることも大事なことで、一つの目標をクリアしていったならば、

次は次世代にバトンタッチさせるだけの勇気もあって良いように思います。



自分が頂点に立ったならば、次の世代への影の力になることも大事で、あれ?まだあの人出て

いるの?・・・で結果は散々ならば、あとの印象も良くないもので終わってしまうもの。



引き際がすばらしい・・・という人を、1人上げるとしたら、やはり山口百恵さんでしょうか!


私と同年代で生きた人ですが、あれだけの人気があった中、結婚を機に芸能界を引退し、

そこから数十年間も表舞台には決して出てくることもなく、家族を支えた人は意志の強さ以外にも

自分の栄光よりも、人のため(家族のため)だったのでしょう。


自分の時代が終わりを告げつことは、どんな世界でもあります。しかしそれをどのようにして

自分の中で次への目標に変えられるのか・・・


同じものを求めて行くことも決して悪いことではないけれど、それでも引き際ということを考える

ならば、どこで引くことが一番自分にとってもいい形で、終るのかを考えることも大事なのです。



栄光にしがみつくような行動を取るよりは、すっぱりあきらめ(終わりを見極め)次なる違った目標

を見据えて自分をステップアップすることが大事なのだと思うのです。


人生一度きりなら、自分の成長を促すためなら、目標を次々クリアしていくために、違った道を

選択することも大きく成長させるための選択であってほしいものです。

そのためには引き際を決めて、新たに目標を作ることも大事なのです。



私も十数年間続けた講師としての仕事を病気という形で終わりにしましたが、決して後ろ髪を

引かれることはありません。なぜならそれが私にとっての次なるステップと自覚できたからでしょう

もちろん病気を抱えてもできないことは無かったかもしれません。しかし自分がもっと成長する

為に違う道を選んだのは確かなのです。



どんな時でも引き際を決めるのは自分であり、次なる成長へと自分をステップアップさせるために

良い形で終わりにすることも、勇気の一つだと思うのです。


これはオリンピック選手だけに言えることではなく、すべての人々に言えることなのです。














0 件のコメント:

コメントを投稿